[一言で解説]
裁判の結論がなぜ主文のようになったのかを説明したもの。
[詳しく解説]
判決理由は、裁判所がなぜ主文のように判断したかを説明したものです。有罪判決なら、有罪と判断するに至った事実関係や、主文で示したような刑を選んだ理由として、事件の経緯や情状などが示されます。裁判員制度は、旧来のように、時間をかけて綿密に事実関係などを精査する方法(精密司法)ではなく、事件の核心部分に絞って審理を行う方法(核心司法)に方向転換を図る仕組みです。ですから、判決理由も従来に比べれば骨だけにならざるを得ないでしょう。ただそうはいっても、上訴するかどうかの決め手になるのが判決理由ですから、それを判断するに足りるだけの実質的な理由が書かれていなければならないことは当然です。