他人のものは、なんでもすばらしく見えることをいい、また、変わったものを手に入れたくなることにたとえる。
〔類〕内の鯛(たい)より隣の鰯(いわし)/余所(よそ)の花はよく見える
〔対〕他人の飯には骨がある/人の物より自分の物
〔会〕「おまえはいいよな。若くて、美人の嫁さんをつかまえてさ。なんでも、実家は大地主で、おまけに一人娘なんだって、この幸せ者」「隣の花は赤いっていうだろう。こんど、家に遊びに来いよ。そうすれば分かるさ、おれがほんとうに幸せ者かどうか……」