economic value addedの略。スターン・スチュワート社が開発した指標。代表的な利益である当期純利益は、債権者に対する支払利息や政府に対する税金を考慮しているが、株主への収益還元は考慮されていない。EVAはその点も考慮しており、株主を含めたすべてのステークホルダーに対する収益還元をみた指標である。EVAの算出はNOPAT(税引後営業利益)から投下資本に資本コストを乗じた金額を差し引いて求められる。EVAがプラスならば株主を含めすべての資金提供者の期待以上の価値を創造したと評価される。多くの企業がEVA採用に至った背景には、伝統的な財務指標の限界があったといわれる。たとえばROEには会計政策の影響を受ける余地が存在するが、EVAは会計政策の影響を排除している。