株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の純資産の部の変動状況を示す計算書のことである。株主資本等変動計算書には株主資本、評価・換算差額等、少数株主持分、新株予約権の四つから構成される純資産の部の内訳およびその増減額が記載される。従来は連結剰余金計算書(個別財務諸表の場合は利益処分計算書または損失処理計算書)が基本財務諸表の一つとされていた。しかし2006年5月に施行された会社法によって、剰余金の配当が決算の確定手続きとは無関係に随時行うことができるようになったため、剰余金の配当によりどれだけの資金が株主に還元されたか、あるいはどれだけの資金が還元可能であるのかを示す計算書が必要になり、株主資本等変動計算書が導入された。海外の会計基準では、包括利益の開示との関係から株主資本以外の純資産を表示する株主資本等変動計算書が導入されており、こうした状況も当計算書の導入に影響している