データマイニングにおける一つの利用法で、POSデータやECサイトの取引データを分析して「消費者の同時購買商品」を発見するための探索的データ分析をいう。特定顧客による、1回の購買データをマーケッバスケット・データといい、これを週や月単位に集計した取引データベースとしてデータマイニング分析(情報を科学的に分析し、規則性や法則性を見つける)を行う。チェーンストアなどの大型小売業で活用されており、通常はアソシエーション分析(データから因果関係を見つける分析)の手法が利用されている。代表的なアメリカの実験例では「パンとバターを購入すると90%はミルクも購入する」という分析結果を[パン・バター]→[ミルク]といったアソシエーション・ルールの形で表現される。東北農業センターの実験では、スーパーマーケットにおける分析事例で、「きゅうりを購入した顧客の59.7%は、同時にトマトも購入する」といった結果がある。分析結果の活用にあたっては、小売店舗内における品ぞろえ計画としてのマーチャンダイジング推進策として、店舗内の商品配置や陳列のあり方、さらには販売促進策の展開に有効活用されている。