国会は常時活動能力を有しているわけではなく、召集の日から一定期間の会期中に限って活動できる。国会が会期中である状態を、「国会が開かれている」とか「国会が開会中」と呼び、会期が終了したことを「国会が閉会した」などと呼ぶ。また国会は会期ごとに独立であるとの考えから、日本国憲法により初めて召集された国会を第1回国会として、以後召集ごとに付番して第◯◯回国会と呼ぶが、マスコミでは、回を省略し第◯◯国会と表記している。会期制は、議会が王によって必要に応じ召集され、そのつど議員が選挙されて首都に集まった時代の産物で、議員の職が常置となった現代では、議員の任期期間を単位とする議会期を採用する国が増えており、会期制を採る場合でも1年間の通年会期の国が多い。日本の国会は、短い会期に加え、会期不継続の原則があることが、国会審議の姿を審議日程をめぐる与野党の駆け引きのゲーム的色彩の濃いものにしている。