参議院の選挙区間の「一票の格差」を是正するため、定数6(改選数3)の神奈川、大阪両選挙区をそれぞれ2議席増やし、逆に定数4(改選数2)の福島、岐阜両選挙区をそれぞれ2議席減らす公職選挙法改正。2012年11月16日成立した。これにより一票の価値が最も重い鳥取選挙区と最も軽い神奈川選挙区の間で5.12倍あった最大格差は4.75倍に縮小する。最高裁判所大法廷は12年10月17日、5.00倍だった10年参議院議員通常選挙について「違憲状態」との判決を下していた。参議院選挙制度の改革については、西岡武夫参議院議長(当時)が10年12月22日、総定数は変えず、選挙区と比例代表を一本化して全国を9ブロックに分けて比例代表選挙とする改革私案を提示した。この場合の最大格差は1.15倍と抜本的に改善される。このほか各政党が独自の改正案を示したが、いずれも合意に達せず、一時しのぎの「4増4減」案が衆議院解散直前に与野党合意で駆け込み成立した。