参議院は任期6年の議員242人で構成されるが、参議院議員通常選挙は3年ごとに121人の半数改選で実施される。国政選挙の一つ。選挙権を持つのは20歳以上、被選挙権を持つのは30歳以上の日本国籍を有する者。公示日から投票前日までの選挙運動期間は17日間。現行の参議院選挙制度は選挙区比例代表並立制(2票制)という点では衆議院選挙制度と似通っている。このうち比例代表については「非拘束名簿式比例代表制」と呼ばれる。定数は選挙区146(都道府県単位で定数2~10)、比例代表96(全国1単位)。衆議院と違って任期満了前の解散はない。選挙区票には候補者名を記入し、比例代表票には政党名または候補者名を記入する。比例代表はそれぞれの政党の政党名票と候補者名票を合わせて集計し、ドント式で各政党に議席を配分する。比例代表名簿は順位を付けずに届け出る(非拘束名簿式)。各政党内では候補者名票での得票の多かった候補者の順に獲得議席の人数まで当選となる。参議院は旧憲法にはなく、現行憲法で新設された。第1回の1947年以来、47都道府県単位の選挙区と全国区の2票制として行われ、全国区制は候補者名を記入する方式だったが、「銭国区」「残酷区」と言われたようにカネと労力がかかるとの批判が強く、83年、比例代表制に変更された。このときは拘束名簿式だったが、2001年改正で非拘束名簿式に変わった。