人事院は、1999年3月19日、ノンキャリアと呼ばれる2種(大卒程度)、3種(高卒程度)採用国家公務員を本省課長級以上の幹部職員に積極的に登用するため、選抜基準や育成システムなどを示した指針を発表。99年度から開始。指針は、(1)人物試験や論文試験などの選考、(2)課長らで構成する「評価委員会」の評価、(3)複数の上司などからの勤務実績評価、など六つの選抜方法を示している。対象者はおおむね35歳未満の意欲と能力のある優秀な人。人事院による「平成20(2008)年度2種・3種等採用職員の登用施策等に関する調査」によれば、08年度において2種・3種等採用職員の登用推進努力として行った新たな幹部職員(本府省課長級以上)への任用数は、指定職ポスト13人、本府省課長等48人、地方支分部局長等55人で、計116人であった。外務省は11年9月2日付で沼田幹男官房参事官を領事局長に発令した。沼田氏は「ノンキャリア」の専門職採用だが、03年に「1種抜擢制度」で1種採用と同じ扱いになっていた。外務省では1種試験合格者以外の局長級登用は初めて。