1990年9月、訪朝した自由民主党、日本社会党と朝鮮労働党の三党により調印された「日朝三党共同宣言」に基づき91年1月より開始された交渉。92年11月、北朝鮮側が第8回交渉で実務者協議を退席したため決裂していたが、2000年4月、7年半ぶりに第9回交渉が平壌で開催された。その後、北朝鮮がASEAN地域フォーラム(ARF)に加盟したのを受け、7月26日、タイのバンコクで開催されたARFに際し、河野洋平外相と北朝鮮の白南淳外相の間で史上初の日朝外相会談が行われた。8月には東京で第10回交渉、10月には北京で第11回交渉が行われたが、合意の見とおしは立たず、交渉は再び停滞した。しかし、01年9月11日の同時多発テロ以降、北朝鮮はより柔軟な姿勢を示すようになり、秘密交渉の末、02年9月の小泉首相訪朝につながった。(→「日朝平壌宣言」)