APEC(アジア太平洋経済協力会議)の加盟国全域に自由貿易圏を構築するという構想。実現すれば、世界のGDP(国内総生産)の約6割に及ぶ。2004年にチリのAPECで提言され、06年にハノイのAPECでアメリカのブッシュ大統領が提唱した。10年のAPECでも「横浜ビジョン」に盛り込まれている。ASEAN(東南アジア諸国連合)+3(日本、中国、韓国)やASEAN+6(日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)、TPP(環太平洋経済連携協定)などを発展、包括することが期待されている。今後、APECのリーダーシップの下で、分野別の取り組みが継続される。