安全保障理事会(安保理)の勧告に基づいて、国連総会が5年の任期で任命する国連事務局の長。事務総長は「総会、安全保障理事会、経済社会理事会及び信託統治理事会のすべての会議において事務総長の資格で行動し、かつ、これらの機関から委託される他の任務を遂行」(憲章98条)する。また、「国際の平和及び安全の維持を脅威すると認める事項について、安全保障理事会の注意を促すことができる」(同99条)。事務総長は国連の年次報告書を総会に提出し、その中で加盟国に問題の所在を指摘し、また紛争が生じた場合には、自ら調停役を引き受けることもある。2007年1月、韓国の潘基文(パン・ギムン)が第8代事務総長に就任し、11年12月に再選され、12年1月より2期目に入った。