リスボン条約において、欧州連合(EU)の共通安全保障・防衛政策(CSDP)が果たすべき任務としてこれまで規定されてきた「ペータースブルク任務」(→「西欧同盟(WEU)」)の内容が拡大された。ちなみに、リスボン条約では欧州安全保障・防衛政策(ESDP)の呼び方をCSDPに変更した。従来のそれは人道・救難任務、平和維持任務、危機管理における戦闘任務、これには平和創出も含まれる、とされてきたが、リスボン条約ではこれに加えて、共同武装解除作戦、軍事的顧問・支援任務、紛争予防、紛争後の安定化任務が規定された。これらには軍事的および非軍事的手段が適用される。