人口は人間の集団を意味し、統計の上では、ある一時点において、ある国や地域に住んでいる人間の数をいう。このような一時点における人口のありさま(ストック)を人口静態という。また異なる二時点間における変化(フロー)を人口動態という。人口は、何らかの限定がなければ、人類の総数、つまり世界人口を意味するが、地域、あるいは性、年齢、配偶関係、国籍、職業などの属性で限定をかけることが多い。「日本の人口」、「東京都の人口」は地域による限定の例であり、「男性人口」、「65歳以上人口」は属性による限定の例である。「北海道の20歳以上の未婚女性人口」のように、地域と属性を重ねて限定をかけることも多い。なお「何年の人口」というとき、国際的には7月1日時点での人口を指すが、日本では10月1日の人口を指す。これは国勢調査が10月1日を調査時点として実施されることによる。ちなみに、英語のpopulation は、生物の個体の群れや集団、つまり個体群を意味する生物学用語であり、人間以外でも用いられ、特に人間を強調したいときはhuman populationを用いる。