災害が起こった直後に活動できる機動性をもち、専門的なトレーニングを受けた医療チーム。医師1人、看護師2人、薬剤師1人、連絡調整員1人の5人で構成。災害を始め、大規模な交通事故、NBC災害(原子力[nuclear]、バイオ[biological]、化学物質[chemical]に起因)、テロ事件などの現場に急行し、医療活動を直ちに開始することが求められている。発生後48時間が勝負である。特に、阪神・淡路大震災で明らかになったクラッシュシンドローム(家具などの下敷きになって血流が阻害されて起こる挫滅症候群)、胸部外傷、出血性ショックによる「避けられた災害死」のゼロが目標である。トリアージ(Triage)、応急処置(Treatment)および搬送(Transport)の三つのTを目指し、災害拠点病院(災害時の医療救護活動の拠点として選定された病院)の支援、広域搬送基地での医療支援を含む究極状態での医療の実現を目指している。東日本大震災では、約340チーム、1500人が活動した。2015年3月現在、研修を修了したチームは、1426チーム、9328人となっている。