成分、製造法、有効性、安全性などの審査をもとに、欧州医薬品庁(EMA)によって承認された生薬製剤のこと。日本では2007年に西洋ハーブ製剤の承認審査ルールが公開され、13年に赤ブドウ葉乾燥エキス混合物を新有効成分とした一般用医薬品「アンチスタックス」(商品名)が発売された。効能は、静脈還流障害による足のむくみの解消。インターネットなどで輸入販売されている、セントジョーンズワート(西洋オトギリ草)を含有する健康食品なども、西洋ハーブに属する。うつな気分を払拭する効果がうたわれているが、長期の服用では肝臓の薬物代謝酵素の誘導を起こし、抗HIV薬インジナビル、免疫抑制薬シクロスポリン、ぜんそく治療薬テオフィリンなどの効果を弱めることもある。