がんは35歳から84歳までの年齢層で1位の死亡率を示す。一般にがんへのなりやすさは年齢の4乗に比例する。30歳から60歳になると年齢は2倍であるが、がん罹患率は2の4乗で16倍になる。75歳まで生きると男性の半分、女性の3分の1が何らかのがんになる可能性がある。がん発生に至るには20年以上の年月がかかる。これは正常細胞からがん細胞に変わるのに五つ程度の遺伝子変化が蓄積する必要があるからと思われている。女性の乳がん、子宮がん、卵巣がんなどはホルモンの影響があり、好発年齢は40~50歳代になる。男性の前立腺がんは高齢になって発症する。