2007年3月より、臓器提供に関する意思表示を、日本臓器移植ネットワークのホームページ上から登録できるシステムが開始された。パソコンだけでなく、携帯電話からの登録も可能にすることで、臓器提供者の増加を期待したものである。ただし、現行の臓器移植法では、脳死状態からの臓器摘出には書面での意思表示が必要とされているので、ホームページで仮登録した後に送られてくるID番号付の臓器提供意思表示カード(→「ドナーカード」)によって、再度ログインして本登録となる。また、実際の提供には自筆で署名したカードが必要である。従来、臓器提供の意思表示を行えるのはドナーカード(または運転免許証に貼るシールなど)のみであったが、その所持は任意であり、カードの記入方法が厳格すぎるためという指摘もあり、所持者が少なく、実際の臓器提供に至る例も少ないことが問題となっている。この対策として、オンライン登録が始まった。通常のドナーカードと同様に、ドナーとなる意思表示のみではなく、臓器摘出を拒否する意思表示もできる。