体力のある人の風邪やインフルエンザ感染初期に用いる処方。頭痛、発熱、悪寒、関節痛などの症状があり、自然に汗が出ない場合に有効である。気管支ぜん息や関節リウマチに応用される。配合生薬は、麻黄(まおう)、杏仁(きょうにん)、桂枝(けいし)、甘草(かんぞう)。基礎研究ではA型インフルエンザウイルスの増殖阻止効果などが報告され、また、臨床でも小児を始めインフルエンザに対する有用性が検討されている。胃腸虚弱、狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害、排尿障害などがある患者は、症状が悪化する危険があるため、慎重に投与する必要がある。