ビデオのストリーミングやIP電話の利用が増えるにつれて、UDPを用いた通信が増えてきている。しかし、UDPには特別な仕組みが組み込まれていないため、通信路の混雑などに対する制御がうまく行えなくなってきている。特にTCPが持つ混雑制御を妨害する等の問題も発生してきており、Webや電子メールといったTCPを用いる通信に障害が発生する可能性が出てきた。
そこでTCPの混雑制御と親和のよい混雑制御機構を持つデータグラムトランスポートとして、新たにDCCPの開発が進められている。今後ストリーミングやIP電話がDCCPへ移行することにより、ネットワーク全体の通信の制御が円滑に行われることが期待されている。(RFC4340 RFCは「インターネットに関する技術文書」)