インターネット上の住所に当たるIPアドレスにひもづけられたドメイン名(→「DNS(ドメインネーム・システム)」)、その管理事業者(レジストリ)や登録事業者(レジストラ)のデータベースに登録された情報を書き換えることで、正規のサイトを直接攻撃することなく、攻撃者が準備した偽サイトに利用者のアクセスを誘導するサイバー攻撃。2014年9月~10月ごろ、日本国内の組織が運用する複数の「.com」のついたURLを利用するサイトが、ドメイン名とIPアドレスをひもづける情報(DNSレコード)を不正に書き換えられ、目的のサイトを閲覧しようとした利用者が気づかないうちに別のサイトに誘導されたり、誘導先の偽サイトから特定の利用者に対するマルウエアの注入が図られたりする被害が発生した。日本経済新聞電子版やはてなブッグマークなどのオンラインサービスが被害を受けたと報道された。この問題の対策としては、パスワードを変更するなどアカウント情報の管理と、登録情報の定期的なチェックが挙げられる。