特定の個人に酷似した外観と動作を有するロボットと、遠隔制御機能を中心とした周辺システムの総称。石黒浩教授(大阪大学大学院工学研究科)のグループが開発。ヒューマノイドは人間の機能を有し、またアンドロイドは人間の外観を有するロボットを指すが、ジェミノイドは特定の個人に酷似し、本人とネットワークにより接続されたロボットシステムを指す概念。gemino(双子の)と接尾語のoid(~のような)からなる造語。人の存在感の原理の解明・実装や、コミュニケーションの研究のために開発された。存在感などの研究には、モデルの詳細情報が必要なため、石黒教授自身がモデル。また人手による遠隔制御により、従来ロボットでの人工知能の制限を回避し、高度なコミュニケーション研究が可能で、全身の自由度は46。ロボット部分は2005年の愛知万博で人気を博したアンドロイド、アクトロイド(株式会社ココロ)やRepliee Q1expo(大阪大学)と、ほぼ同様の内部機構を有する。