核分裂の臨界状態を維持するための装置で、最初は原爆材料のプルトニウムを生産するために作られた(プルトニウム生産炉 plutonium production reactor)が、核分裂によるエネルギーを電気に変換する原子力発電に利用されるようになった。核分裂で発生するものは、核分裂生成物、中性子、エネルギーの三者である。原子炉は通常、核燃料(nuclear fuel)、減速材(moderator)、冷却材(coolant)、制御材(control material)で構成され、商業用の発電炉では実験炉(experimental reactor)、原型炉(prototype reactor)、実証炉(demonstration reactor)の段階を経て実用炉(commercial reactor)に至る。