現在、福島第一原子力発電所で進行している事故は人類が初めて遭遇している過酷事故である。その事故をどうすれば収束できるか、経験的には分からない。多くの知識と知恵を集めて方策を選び、やってみるしかない。そのため、福島第一原子力発電所事故の廃炉に向けての技術開発を目的に、日本原子力研究開発機構、産業技術総合研究所、プラントメーカー、電力会社などが集まって2013年8月に結成された技術研究組合。廃炉のための技術開発の実務を担う。放射能汚染水対策や、溶け落ちた燃料の取り出し作業などについて公募するなどしてきたが、現場での作業は同機構ではなく東京電力が行うため、実効的には役割を果たせていない。