アメリカがスペースシャトル後継の有人宇宙船オリオン(Orion)を打ち上げるために開発していた新ロケット。地球低軌道に25トンのペイロード(荷物)を打ち上げる能力を持つ。2009年に最初の試験打ち上げを行い、15年からオリオンを使った有人打ち上げに使用する予定だった。第1段はスペースシャトルの固体ロケットブースターを延長して増強したものを使用、第2段には、アポロ計画に使用したサターン5ロケットロケットの第2段と第3段に使用した「J-2」エンジンを改良した「J-2X」エンジンを使用する。計画の途中で、過大な振動が発生する問題が表面化した。09年10月30日、実験機「アレスI-X」の打ち上げに成功したものの、10年2月1日、オバマ大統領はアレス1の開発中止を表明した。