「しずく(GCOM-W1)」とともに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の地球環境変動観測ミッション(GCOM Global Change Observation Mission)を構成する衛星。日本語正式名称は第1期気候変動観測衛星。「しずく」が、地球の水循環を調査するのに対して、GCOM-C1は可視光から赤外線にかけての光で画像を取得する光学センサーで、雲やエアロゾル(大気中に浮遊するちり状の微粒子)の分布、海の色の変化によるプランクトン分布、植物の植生、降雪分布などを観測することを目指している。観測対象は日欧共同計画のアース・ケアと重なるが、EarthCAREは主に垂直方向の分布を調べるのに対して、GCOM-C1は水平的な分布を観測する設計となっている。
2017年にH-2Aロケットで打ち上げる予定。衛星名称に「第1期」とあるように、GCOMはその後も後継衛星の開発と打ち上げを実施し、長期的かつ継続的に地球環境に関するデータを取得することになっている。