日本とESA(欧州宇宙機関)などが協力して開発を目指している地球観測衛星。全地球的な雲やエアロゾル(大気中に浮遊するちり状の微粒子)の分布を観測する。得られたデータはシミュレーションによる長期気候変動の予測精度向上のために役立てる。4基のセンサーを搭載し、うち3基をヨーロッパが、1基を日本が開発する。観測対象はJAXA(宇宙航空研究開発機構)のGCOM-C1と重なるが、GCOM-C1は水平的な分布を観測するのに対して、EarthCAREは、垂直方向の構造を調べる設計となっている。2017年に、ロシアのソユーズ2ロケットで打ち上げる予定。