韓国航空宇宙研究院(KARI)が開発している技術試験衛星シリーズ。KOMPSATは開発コード。2017年現在、「アリラン3号」「同3号A」「同5号」の3機が運用されている。最新の「アリラン3号(KOMPSAT-3)」は、三菱重工業のH-2Aロケットと打ち上げ契約を結び、2012年5月18日にH-2Aロケット21号機によって、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の水循環変動観測衛星GCOM-W1と同時に打ち上げられた。
アリランシリーズは、朝鮮半島の地理・土地利用データ取得を主目的とした多目的衛星。高分解能地球観測センサーを搭載しており、安全保障用途も視野に入れている。同時に韓国独自の衛星開発能力育成のための技術開発も狙っている。最初の「アリラン1号」(1999年12月打ち上げ)は、解像度7メートルのモノクロ画像を撮影する能力を持っていた。続く「アリラン2号」(2006年7月打ち上げ)では解像度は1メートルに向上した。アリラン2号の取得データは、フランスのスポット・イマージュ社から販売されている。アリラン3号では解像度は60センチになった。アリラン5号は韓国初の合成開口レーダーを搭載したレーダー衛星である。