アメリカ、フランス、日本が国際協力で実施している地球観測衛星群のこと。および、それらの衛星が使用している軌道の名称。複数の衛星群に搭載した多種類のセンサーで地球を同時に観測することで、地球環境の変動を総合的に把握することを目的としている。2017年3月現在、アメリカの「アクア(Aqua)」(02年5月4日打ち上げ)、「アウラ(Aura)」(04年7月15日打ち上げ)、「クラウドサット(CloudSat)」(06年4月28日打ち上げ)、「カリプソ(CALIPSO)」(同)、日本の「しずく(GCOM-W1)」(12年5月18日打ち上げ)、アメリカの「OCO-2」(14年7月2日打ち上げ)の6機の地球観測衛星が、あたかも列車のように並んで同じ軌道から地球を観測している。当初は、フランスの地球観測衛星「パラソル(Parasol)」(04年12月18日打ち上げ)も並んで飛んでいたが、搭載機器の劣化のため他の衛星に衝突などの影響が出ないようにAトレインを離脱し、より低い軌道に移った。Aトレイン軌道は高度690キロで、直下の地表の地上時が午後1時半となる準回帰太陽同期軌道である。