パイロットの目の前に設置したコンバイナーと呼ぶ透明(薄く色をつけたものもある)の板に、機体の姿勢や速度・高度飛行方位などの各種の飛行情報と、目標に対する照準情報などを投影して映し出すもの。元々は戦闘機用に開発された表示装置である。計器盤に目を落とす必要がなく、常に前方の機外視野を得ることが可能。この点が極めて高く評価され、今日では旅客機やビジネス・ジェット機など民間機でも広く使われるようになった。新世代旅客機のボーイング787やエアバスA350XWBでは標準装備となっていて、次世代ボーイング737やエアバスA380ではオプション装備品である。