スピンエレクトロニクス（spinelectronics）ともいい、これまでのエレクトロニクス分野では主に電子の伝導のみが利用されていたが、スピンという電子の性質を新しい機能として電子デバイスに利用する分野で、半導体工学と磁気工学の領域を融合させた概念。金属人工格子で発見された巨大磁気抵抗効果（GMR効果）、強磁性トンネル接合の大きなトンネル磁気抵抗効果（TMR効果）、磁性酸化物半導体などの研究が進められている。スピントロニクス技術としては、量産段階のGMR、実用化に向かうTMR、MRAMの開発研究と、スピントランジスタを実現させる先端研究が行われている。