次世代電力計であるスマートメーターは、双方向の通信機能によって、家庭や工場などの電力需要をリアルタイムに把握して、電力の流れを自動で調節することができる。その効果には、出力の不安定な太陽光発電や風力発電の電力を取り入れながら電力供給を安定的にするだけでなく、パソコンの専用画面で電力使用量が日、時間単位で確認できる、また導入世帯向けの割安な料金プランや、電力使用量が一定水準を超えるとメールや電話で通知してくれるサービスも可能になるなど、スマートグリッド(次世代電力網)事業の中核機器としての機能がある。しかし、実際に普及していくためには、導入費用の負担の他にメーターの使用や収集する個人情報の扱いなど、解決すべき課題もある。