ビームスプリッター(beam splitter 光の一部を反射、残りを透過する鏡)、偏光ビームスプリッター(特定の偏光を反射、他の偏光を透過する鏡)、波長板(wavelength plate 偏光の種類を変える物質からなる光デバイス)などの線形光学素子(linear optics quantum information device 出力が入力の1乗にのみ依存し、2乗以上には依存しない素子)のみを用いて、単一光子とその検出により量子演算(→「量子情報」)を行うこと。入力光子とは別に用意したエンタングル光子対(→「エンタングルメント」)を多数用意すればするほど確定的演算(常に演算が成功するような演算)にすることができるが、現時点では多数用意できないので、確率的量子演算(probabilistic quantum information processing)の範囲での実験が行われている。そのことを除けば、現時点では最も制御性のよい量子演算が可能である。