ボース粒子(→「四つの基本的力」)を絶対零度(-273.15℃)近くまで冷やしたときに、大多数の粒子がエネルギー最低の同一の状態に重なり合うようになる相転移現象で、1925年、A.アインシュタインにより予言された。超伝導や超流動の原因となるが、より純粋かつ制御された形でBECを実現するものとして、真空中に捕獲されたアルカリ金属原子気体を用いた実験に対し、2001年度のノーベル賞が与えられた。2007年には、スタンフォード大学の山本喜久教授のグループによる、半導体中のエキシトン(exciton 電子と正孔が一対で結合して中性粒子となっているもの。励起子)を用いたBEC実験の報告もあった。