量子ビットを網目状に配置して適切な境界条件を設定することにより、量子誤りを自動的に検知し、補正を可能にする方式の測定誘起型量子計算(measurement-induced quatum computing)の方法(→「量子誤り訂正」)。網目とは主に二次元の規則的な格子状である。適切な境界条件とは、右辺と左辺を同じ状態とし、上辺と下辺を同じ周期的境界条件とすることなどを意味する。たとえば、左右を貫く経路や上下を貫く経路がそれぞれ1量子ビット、計2量子ビットを表現でき、エラーが入っても経路がずれるだけで2量子ビットの表現は変わらないなど、エラー耐性に強い方法である。測定誘起型量子計算としては、最初にクラスター状態を形成するクラスターステート量子計算(cluster-state quatum computing)が知られているが、トポロジカル量子計算はエラー耐性と大規模化適性(scalability)を飛躍的に高めたものである。