ナノスケール(nm : 10-9m=10億分の1mレベルのスケール)での情報をコード化するための方法の一つで、(1)金・銀・白金など異なる金属のストライプを有する金属ナノワイヤ(ストライプ金属ナノワイヤ)や棒状微粒子である金属ナノロッドを用いて情報をコード化する方法、(2)複数の蛍光色素で多色化したビーズ、磁性ナノ粒子や、サイズに依存して蛍光色が変化する量子ドットの多色性を利用したナノバーコードが提案されており、抗原抗体反応やDNAの相補性に基づき、情報のコード化を行っている。また、DNAの塩基配列の多様性を利用しようという試みとして、DNAナノバーコーディングが進められており、標準化された遺伝子領域の塩基配列を比べることにより、さまざまな動植物の種の分類に役立てる計画が進められている。