大陸プレート内地震の俗称。日本列島は大陸プレートと呼ばれるプレート上に位置している。海洋プレートの沈み込みなどによって、大陸プレートにはさまざまな力がかかっており、岩盤の強度を超えると、大陸プレート内の断層がずれ動き地震が発生する。この地震が「内陸型地震」である。日本列島では通常、地表から15 キロの深さまでの岩盤内で地震が発生するが、その部分は地震発生層とよばれる。地震発生層を断ち切るような地震の場合、地表にも断層が現れる。地震発生層の厚さはプレート間地震(海溝型地震)よりも浅く、発生する地震の規模はより小さいM7クラスである。強い揺れに襲われる地域は海溝型地震に比べて狭い。ただし人々が生活する直下で発生するため、震源までの距離が短く、短時間ではあるが強い揺れが発生し、1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や2016年の熊本地震のような甚大な被害となる。発生する強震動はより高周波となり、平屋や二階建ての家屋にも大きな被害を与える。大規模な内陸型地震の発生間隔は、1000年を超える場合が一般的である。