2009年に、イギリスのイーストアングリア大学のメールサーバーがハッキングされ、大量のメールが盗まれ外部に流出した。その中に、「データのねつ造を示唆する」メールがあったとして、地球温暖化に関する懐疑派と呼ばれる人々が、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の結果に関する疑問を投げかけた。ウオーターゲート事件にならい、一部のマスコミにクライメートゲートと呼ばれたが、イギリス議会などの調査で問題がないことが示された。その後、ヒマラヤの氷河の融解に関する記述などが論文の引用でないことが分かり、IPCCの報告書の外部への引用の仕方や、レビュープロセスが問題にされた。ヒマラヤの氷河の融解に関する記述に関しては、IPCC側も誤りを認め謝罪をした。その後、IPCCの活動に関するレビューが行われ、活動の再構築が図られている。