洪水による被害発生の危険度を5段階に色分けして、地図上に個々の中小河川の流路に沿って表示したもので、洪水警報を補足する情報。雨量の3時間先までの予測値を使って、降った雨のうち河川を流れる水量を指数化して危険度を判断する。この指数は、雨水が河川に流れ込む量や上流から流れてくる量も考慮して、1キロ四方の区域毎に流量を数値化したもので、流域雨量指数と呼ばれている。危険度の色分けは過去の洪水による被害の発生と流域雨量指数との関係から、白:今後の情報に留意、黄:注意、赤:警戒、薄い紫:非常に危険、濃い紫:極めて危険、となっている。洪水は上流側での大雨によって発生することもあるが、危険度分布において該当河川の上流域から危険度の高い表示が近づいてくるかどうかにより確認することができる。この危険度分布は10分毎に更新して発表されるため、集中豪雨などによる急激な流量の変化にも対応しやすい。洪水警報も、従来は雨量によって発表されていたが、現在は流域雨量指数の予測値を基準にして判断・発表されている。