海底に賦存する資源で、大きく鉱物資源や金属資源などに分けられる。鉱物資源としては石炭、石油、天然ガス、メタンハイドレートなどがある。このうち石炭は陸上に堆積してできる。河川の作用によって運ばれた有機物は海底の土砂の下深くに埋積されると、酸素のない状況で変質して炭化水素や石油になっていく。石油はアメリカや中東、中国などの大きな河川の河口部に多く発生している。天然ガス、メタンハイドレートは日本列島周辺の海底に広く分布している。金属資源にはマンガン団塊やコバルトリッチクラストがある。海底の熱水系は銅、鉛、亜鉛などからなるチムニーを形成し、チムニーの中には金や銀なども含まれる。日本では伊豆・小笠原や沖縄に多数存在する。レアメタルとして知られる有用金属元素は南鳥島周辺の太平洋の海底の泥の中に多く埋蔵されている。これらはスーパープルームによってできた巨大火成作用の結果、海底にまき散らされたものと考えられている。