通常物質とダークマターだけでは観測された宇宙膨張を説明できないことから導入された真空のエネルギーのこと。宇宙の膨張を加速する力として働く。WMAPやプランク衛星の観測から、全宇宙物質の68%がダークエネルギーとされている(→「宇宙」)。宇宙の運命を知るにはダークエネルギーの性質を知ることが必要で、そのための観測、理論両面の研究が行われている。 2011年のノーベル物理学賞は宇宙の膨張加速を遠方の超新星の観測から明らかにした3人の天文学者サウル・パールムッター、ブライアン・シュミット、アダム・リースに与えられた。