すべての天体(物質)や放射(電磁波)を含んだ空間と時間。全質量は太陽の1000億倍のさらに1000億倍以上。星や星間雲などの集合体を銀河といい、銀河は数十から数千個集まって銀河群や銀河団となり、それらが数十個から数百個集まり、数億光年規模の超銀河団を形成する。このような構造を宇宙の階層構造と呼ぶ。宇宙は膨張しており、銀河の後退速度が光速度と同じになる所を宇宙の地平線という。そこは観測し得る宇宙の果てであり、広がりは約140億光年程度とされる。WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe、ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)やプランク衛星の観測から、現在の宇宙の組成は、ガスや、星、銀河などの通常の物質はわずかに5%、ダークマターが27%、ダークエネルギーが68%も占めていることがわかった。