衛星に積んだ電波望遠鏡と地上の電波望遠鏡とを組み合わせて3万kmに及ぶ世界最長の基線をもつVLBI(→「電波天文学」)。宇宙科学研究所(現・宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)が1997年2月に打ち上げた電波天文衛星「はるか」(HALCA)を用いた計画が世界初の試みだった。光学望遠鏡を上回る1万分の1秒の高分解能を実現、銀河やクエーサーの中心部の詳細な観測などに成果をあげたが、2005年11月で運用停止となった。その後、後継機ASTRO-G を打ち上げるVSOP-2計画を進めていたが、技術面、資金面で問題が生じ、11年8月、計画は中止となった。