電磁気現象の理論で、1861年にJ.C.マクスウェルによって完成された。光は振動する電場と磁場である。この法則はまた物体中の電流や電磁波の伝わる様子を記述する。この理論はまた四つの基本的力に共通するゲージ原理(→「ゲージ場理論」)と相対論を満たす最初の理論であり力の統一理論の出発点となった。また、生物を含む自然現象と現代の技術の大半は電磁気学に関係する。近年、この理論に基づく電子や光子を用いた原子・分子・物質の製造・加工・制御が可能になっている。そして、この技術の進歩の一つである計測技術が、素粒子や宇宙のフロンティアを拡大しているのである。