預言者ムハンマドのスンナ(慣行・範例)に従う人々の意味でスンナ派ともいう。イスラーム教徒の中で圧倒的な多数派を占めるため正統派を自称する。伝統的な正統神学の教義を説き、イジュマー(共同体の合意)を優先させ、それを超越する個人的な権威の一切を認めない。クルアーンの解釈の最終的権威が共同体全体にあるとする。カリフの権限も政治面では認めるが、宗教上は認めず、教団の伝統的な慣行・範例からの逸脱はイジュマーの基準から異端とされる。信徒数は約5億人、ムスリムの圧倒的な多数派を占める。
図「世界の主な宗教の信者数」
表「宗教関連年表」