16世紀後半、英国国教会のカトリック的な要素を取り去り、カルバンの教会改革に従って徹底した改革をしようとしたプロテスタントの総称。清教徒と訳される。改革を求めて受け入れられなかったピューリタンのうちピルグリム・ファーザーズ(Pilgrim Fathers)と呼ばれる一団は、1620年に信仰の自由を求めてアメリカ大陸に移住し、厳格な倫理的規律に基づいた社会の樹立を目指してアメリカ合衆国の基礎を築いた。
イギリスでは1640年に国王派とピューリタンが多数を占めた議会派が衝突してピューリタン革命が起こり、1649年にはチャールズ王を処刑してクロムウェルによる共和制が敷かれたが、王政復古によって革命が挫折して弾圧された後、国教会から分かれて長老派、会衆(組合)派、バプティスト派、クエーカー派(フレンド派)などが起こされた。