阿部和重と川上未映子との結婚が発表され、芥川賞作家同士の結婚として話題となった。これまで、芥川賞作家の伊藤たかみと直木賞作家の角田光代(後、離婚)、小池真理子と藤田宜永のような直木賞作家同士のカップルはあったが、芥川賞では初めて(→「夫婦作家」)。互いにバツイチ同士というのも話題となった。折しも、芥川賞作家の津村節子が、太宰賞作家の吉村昭(→「震災と文学」)との作家同士の夫婦生活と、そして夫の死を描いた「紅梅」がベストセラーとなり、その作家としての「業(ごう)」ともいうべき臨終場面の描写が評判となった。