福岡県行橋市にある古墳時代の集落遺跡。2015年、九州歴史資料館が調査して、古墳時代前期後半(3世紀後半~4世紀前半)の水の祭祀遺構である木樋(もくひ)が見つかったことを発表した。木樋は、長さ約4.5メートル、幅35~70センチ、厚さ4~10.4センチであり、幅の広い端側の上面に二つの槽(ふね、くぼみ)を掘り込み、幅10センチの溝を二つの槽から反対側の端までつけたものである。この木樋は奈良県纏向(まきむく)遺跡で見つかったものとほぼ同じであり、本遺跡を大和政権の九州における支配拠点とする説もなされている。