日本映画製作者連盟(映連)の発表によると、2016年の映画興行収入(→「配収/興収」)は2355億800万円で8.46%増、入場人数は1億8018万9000人で前年比8.13%増、スクリーン数は3472で前年より35増だった。公開本数は1149本で邦画が610本、洋画が539本で、興行収入の割合は邦画が63.1%、洋画が36.9%だった。平均入場料金は1307円で前年より4円増。興行収入が10億円を超えた作品は邦画が42本、洋画が19本。ヒット作トップ5は、邦画が「君の名は。」(250億3000万円)、「シン・ゴジラ」(82億5000万円)、「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」(63億3000万円)、「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」(55億3000万円)、「ONE PIECE FILM GOLD」(51億8000万円)の順で、アニメと特撮だけになった。洋画のトップ5は「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(116億3000万円)、「ズートピア」(76億3000万円)、「ファインディング・ドリー」(68億3000万円)、「ペット」(42億4000万円)、「オデッセイ」(35億4000万円)の順。洋画の1位は人気シリーズのエピソード7に当たる10年ぶりの新作。
17年の興行収入は2285億7200万円で前年比2.9%減、入場人数は1億7448万3000人で前年比3.2%減、スクリーン数は3525で前年より53増と、引き続き映画館数は増えている。公開本数は1187本で前年より38本増。邦画が594本、洋画が593本で、興行収入の割合は54.9%対45.1%だが、前年と比べて洋画の割合が高まっている。平均入場料金は1310円で、前年より3円上昇した。興行収入が10億円を超えた作品は邦画が38本、洋画が24本。邦画のトップ5は、「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」(68億9000万円)、「映画 ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(44億3000万円)、「銀魂」(38億4000万円)、「劇場版ポケットモンスター キミに決めた!」(35億5000万円)、「君の膵臓をたべたい」(35億2000万円)の順で1、2、4位はアニメ、3位もマンガ原作の実写版だ。洋画のトップ5は、「美女と野獣」(124億円)、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(73億4000万円)、「怪盗グルーのミニオン大脱走」(73億1000万円)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(67億1000万円)、「モアナと伝説の海」(51億6000万円)の順で、1位は1991年に同じディズニーがアニメとして製作した原作の実写版。