画面となるスクリーンの背面から映像を投影する構造を持ち、リアプロとも呼ばれる。映像を作り出す部品によって、比較的手軽な価格で一般的な透過型液晶(透過型LCD transmissive liquid crystal display)タイプ、画質面で優れ高級タイプとされる反射型液晶(LCOS liquid crystal on silicon)タイプ、半導体の上に形成したミラーにより、明るくキレのよい映像が特長のDLP(digital light possessing)タイプなどの方式がある。また光源は、旧来からの高圧水銀ランプに加え、レーザー光を用いた、より高画質で低消費電力を特長とする、新しいタイプ(→「レーザーテレビ」)が登場し、下降気味だったリアプロ人気が再燃しつつある。今後はLED光源タイプも登場する見込み。リアプロは光学的に画面を拡大するため、リアプロ本体は20~40センチ程度の厚みとなるが、液晶テレビやプラズマテレビに比べて60V型(画面の対角線が60インチ≒152センチ。「V」はvisual sizeの意味で、映し出される映像の大きさを示す)程度以上の大画面でも低コストで、低消費電力も特長。